[PP0906] 00. 擬似プロセッサ PP0906 を作る
ここでいう「擬似プロセッサ」というのは、ソフトウェアで作った擬似的なプロセッサの意味です。仮想機械と同じといえば同じですが、最近では仮想機械もかなり普及したために、不必要な先入観を持って解釈されても困りますので、あえてこのような名称にしました。
今回の目的は、コンピュータの動作原理、特に CPU の動作原理をプログラミング入門者にも分かりやすく解説することにあります。必要となる知識は、C言語の入門書を最低半分、できれば3分の2ほど理解している程度で大丈夫です。具体的には、ポインタや構造体の知識は不要です。関数分割もできなくてかまいません。論理演算の知識も最低限で大丈夫です。ただし、配列だけは正しく理解している必要があります。
この連載では、PP0906(Pseudo-Processor 2009 June)と(安易に)命名した擬似プロセッサを順を追って作っていきます。まずは C コンパイラを用意してください。Windows であれば、Microsoft Visual C++ 2008 Express Edition や Turbo C++ Explorer、あるいは MnGW や Cygwin などを使うとよいでしょう。Mac OSX や Linux の場合は GCC をインストールしてください。どうしてもコンパイラの入手またはインストールが難しい方は codepad を使うことも可能です。コンパイラの最低限の要件は、32 ビット以上の int 型が使えること、256k バイト程度の配列を定義できること、そこそこ標準規格に準拠していることです。上記で挙げたコンパイラであれば、いずれも条件を満たしています。
実際に擬似プロセッサを作り始める前に、ある程度はコンピュータの原理について予習しておくほうがよいでしょう。ITpro の 「CPU の基礎の基礎 Part2 CPUの基本的な動作原理とは」あたりに目を通しておいてください。それでは、次回から早速擬似プロセッサ PP0906 の作成にとりかかりましょう。
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