[C99] 第10回 メモリの動的割付け

メモリの動的割付け、あるいはオブジェクトの動的生成の方法は、C++とC99では大きく異なります。

new および delete 演算子はない

C++では、オブジェクトの動的生成と解体に使っていた new 演算子と delete 演算子はC99にはありません。代わりに、malloc 関数と free 関数を使います。また、必要に応じて、calloc 関数や realloc 関数を使うこともできます。C99では、動的割付けはライブラリの機能であり、言語レベルの機能ではありません。

可変長配列

C99では可変長配列(VLA)を使うことができます。通常、配列の要素数には定数式しか指定することができませんが、関数原型有効範囲またはブロック有効範囲では、配列の要素数に定数式以外を指定することができます。結果として、実行時に要素数が決まる配列を定義できるようになっています。

int foo(int n)
{
  int array[n];
  ...
}

非標準関数として、allocaのような関数をサポートしている処理系は少なくありません。C99の可変長配列は、そうしたallocaと同様の使い方ができますが、よりシンプルな記法が使える分、優れているといえます。

また、関数原型有効範囲に可変長配列を指定する場合には、通常、次のように要素数と一緒に渡すことになります。

int bar(int n, int a[n])
{
  ...
}

関数の(定義ではなく)宣言を行う場合には、次のように可変長配列の要素数を省略することもできます。

int bar(int n, int a[*]);

可変長配列であっても、sizeof演算子を使ってサイズを取得することができます。ただし、sizeofの式は実行時でなければ評価できないため、定数式になりません。

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