「コーダー」を自称するフリーエンジニア

ふとしたきっかけで思い出したのですが、私の知り合いのフリーエンジニアに「コーダー」を自称する人がいました。ソフトウェア業界で「コーダー」というと、現在では誰もが認める"蔑称"です。ところが彼は、あえてその蔑称を自ら名乗っていました。

「コーダー」の類義語に「PG」というのがあります。これも蔑称なのですが、「コーダー」に比べるとややマイルドなのか、割と普通に使われています。「PG」というのは「SE」に対する呼びかたなので、「SE」の仕事ができない単純作業しかできないプログラマのことを指すからでしょうか。ちなみに、「プログラマ」が蔑称だという話はあまり聞きません。それに対して、「SE」もまた"蔑称"であるという話はときどき耳にします。

そういえば、京都の新京極に「ヘタな標札屋」の看板を掲げている店があります。本当にヘタで仕事に自信がないのであれば、こんな看板を掲げずに、もっと蟷螂の斧というか、上手に見せる看板を掲げることでしょう。「コーダー」を自称する彼も、決して腕が劣っているわけではありませんので、きっとこの「ヘタな標札屋」に通じるところがあるのでしょう。

ところで、客先に常駐しているフリーエンジニアは、実際の業務がどうであるかとは別に、主に単価を分類することを目的として、「SE」と「PG」を区別しているようなところもあります。「コーダー」を自称する彼も、営業が客先に提案する際には「SE」として提案しているようです。業界がこんな状況であれば、「SE」もまた"蔑称"であるとされても致し方ないでしょう。

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